Thursday, June 7, 2018

ORCID

Open Researcher and Contributor ID
公式サイト:https://orcid.org/(日本語も選択可)
ウィキペディア:https://ja.wikipedia.org/wiki/ORCID

ORCID API:https://orcid.org/organizations/integrators/API

ゆるりとしたORCIDの連載
 その①ORCIDって?
 https://journalcafe.atlas.jp/2017-09-19-61
 その② ORCID iDを取得してみよう
 https://journalcafe.atlas.jp/2017-11-28-252
 その③ 具体的なORCID活用シーン – 論文投稿審査 –
 https://journalcafe.atlas.jp/2018-03-02-442
 その④ 具体的なORCID活用シーン – Crossref –
 https://journalcafe.atlas.jp/2018-07-27-612
 その⑤ 具体的なORCID活用シーン – 他サービスから業績を取り込む –
 https://journalcafe.atlas.jp/2018-10-09-746

研究者識別子ORCID-活動状況と今後の展望(2016)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/59/1/59_19/_pdf

○基本事項
・誰が登録できるのか?:本人が登録することもできるし(無料)、研究機関、ジャーナル、学会などがそれぞれ有料APIを用いて所属研究者、執筆者、学会員の情報をORCIDに流し込むことも可能。すると、自分についてのORCIDが登録機関の数だけ複数できることになるが、学会等が自分の情報をORCIDに流し込む際に、本人宛に確認メールが送られ、本人はそれら他機関が登録した自分の情報を自分が登録したORCIDにひも付けることもできるし、無視することもできる。
・登録資格?:民間人でも誰でもよい(自治体や民間と連携するのに好都合)
・登録者への連絡方法?:メアドを複数登録することができる。変更があれば自分でアップデートする(無効になったメアドをユーザー名代わりに使い続ける意味はない)。メアドの公開・非公開を選択できるので、非公開にしておけばスパム用メアド収集ロボットに拾われることはない。
・登録氏名の複数登録?:旧姓などの複数登録も可能。
・登録内容は公開・非公開・グループ内公開が選択できる。
・多言語対応
・代理入力も可能。

○業績の登録
・登録可能な業績?:査読付きペーパーでなくても、Webでリンクできれば何でもよい。極端な例では「健康食品については何でもご相談ください」と宣伝まがいの情報を載せた人もいるが、たとえインチキ情報であってもそれは本人にひも付けされていて、本人が報いを受けるので、今の所、情報ソースについて真偽確認はしない方針。
・前述のとおり、研究機関、ジャーナル、学会などがそれぞれ所属研究者、執筆者、学会員の情報をORCIDに流し込めるので、それらの情報を自分に結び付けることによって、自分で入力する手間が省ける。所属機関が変更になった場合や兼業している場合でも好都合。
・査読者情報を登録しているジャーナルもある。

○ORCID API
・読み取るだけであれば無料APIをダウンロード可能。ORCIDへの情報追加をするには有料APIが必要。
自分のORCID番号をさまざまな研究者情報システムの欄に自分で勝手に書き込むことは推奨されない。必ず研究者SNSの側にAPIを用意し、そこに書き込むことが推奨される。(書き込む時点で本人であることが認証される)。つまり、研究者情報システム側は、ORCID情報の入力欄にはAPIを実装する必要がある(たぶん無料APIか)

○研究機関、学会等がORCID APIを使うメリット?
・メンバーの所属、メアド、業績情報などが自動的に更新される(無料API)。
・研究機関、学会等が管理すべき著者情報、共著者情報、査読者情報等の登録先になる(有料API)
・研究機関、学会等の運営するシステムへのメンバーのログイン認証について、ORCIDを用いたシングルサインオン(SSO)が可能。
・有料APIについては日本人スタッフがメール問合せに対し丁寧にサポートしてくれる。

○ヒモ付けしている機関?(つまり有料APIを使用?):
・CrossrefとDataCiteは採用。国内ではJST、物質材料研など5機関
・Google ScholarはORCIDと連携したくないらしい。

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